朝鮮族って?〜韓国語が上手すぎる中国人ヨングクについて気になるあなたへ
ヨングクについて説明するブログや記事を見ると、ヨングクのアイデンティティについて記述にブレが見られます。
なんて、かしこまって書きましたが「ヨングクって中国人なのになんであんなに韓国語が上手なの?」「朝鮮族って何?」「朝鮮族=韓国人じゃないの????」となっている人が多いような…?
ということでこの記事では、朝鮮族について私が知っていることをまとめてみようかな、と!
正直私もヨングクについて特別何かを知っているわけでもないし、朝鮮族についても聞きかじった程度。朝鮮族の友人を見てもアイデンティティについては当たり前に一人一人考えることは違っているので。
(さらに学術的な話になると「アイデンティティの定義は?」ということだけでも論文書けちゃうほど複雑な問題です)
とりあえず今回は、「朝鮮族」について基本的なことを書いてみようと思います〜〜
まず朝鮮族であるヨングクの国籍は「中国」です。
中国では人口の9割以上を占める「漢族」以外にも55の「少数民族」区分が存在します。
チベット自治区や内モンゴル自治区は聞いたことがあるかたが多いのではないでしょうか?そんな感じで中国の一つの地域としてヨングクのふるさと「朝鮮族自治州」があるわけです。
中国の少数民族の教育現場では「二言語教育」がなされていて、朝鮮族の場合学校で「中国語」と「韓国朝鮮語」の両方を学ぶことになります。
だからヨングクは中国語も韓国朝鮮語も流暢に話せるんですね〜〜
ここが複雑なところなのですが、
国籍「中国人」という観点からみれば中国人のヨングクが韓国語を話せるのはすごい!となるかもしれませんが(私を含めヨングクを見た多くの人がそう感じたと思います)
民族「朝鮮族」という観点からみればヨングクが「中国語」を話せることがすごいこと、となりうるんですね。
ヨングクにとって母語はなにか、そもそも「母語」とはなにか、という難し〜〜〜〜い!話になるのです。汗
とりあえずヨングクが何者だろうと二つの言語をあれだけのレベルで話せるのはすごいですよね!!
うちのこはすごい!!!!!(逃げた
朝鮮族自治区では「民族学校」という朝鮮族の独自教育をメインで行う学校があるのですが、最近は民族学校ではなく漢族の学校に通う人が増えているそうです。
ヨングクがどちらに通っていたかはわかりませんが、朝鮮族○世ではなくお父さんが韓国人なのでヨングクは朝鮮族の中でも韓国語が話せる方なのかもしれませんね。
ちなみに私の友達の朝鮮族の子いわく、ヨングクが住んでいる地域の朝鮮族は、朝鮮族の中でも韓国人感が強いそうです。(ファッションとか…!)
参考文献は以下の通り。ドルヲタブログ始めて早々こんな話をするとは思いませんでしたが、この記事は以上です。笑
私もヨングクきっかけにまた勉強し直したいなと思いました。
全 成君
2007 「延辺朝鮮族自治州における民族教育の現状と課題」『飛梅論集 : 九州大学大学院教育学コース院生論文集』757-73。